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〈メープルシロップとは〉

100%ピュアな自然食品、メープルシロップ

メープルの樹液“メープルウォーター”に含まれている糖分はわずか3%余り、これを66%になるまで時間をかけて丁寧に煮詰めると、メープルシロップが出来上がります。

メープルウォーターが採取できるのは、春先の2週間しかありません。そして、40リットルのメープルウォーターからできるメープルシロップはわずか1リットルにすぎません。

大地からの栄養分をたっぷり含んだ樹液をひたすら煮詰めて作られるメープルシロップは、まさに大自然からの贈り物。カナダの森の恵みが凝縮された、100%ピュアで貴重な天然食品です。

〈メープルシロップの品質とカナダの法規制〉

本物だけが認められる、厳しい品質基準

サトウカエデの原生林(シュガーブッシュ)の維持や整備、メープルウォーターの採取や貯蔵、メープルウォーターからシロップへの加工、シロップの貯蔵、シロップから派生品への加工、そして設備の清掃にいたるまで、生産者はすべての工程に伴う厳しい基準をクリアしなければなりません。

また、メープルシロップの中には、“オーガニックメープルシロップ”と呼ばれるものがあります。オーガニックメープルシロップは、それぞれの生産工程でカナダの食品検査庁法令や他の連邦法、州法に加え、環境保護を目的とした特別な基準に従って生産されています。カナダ食品検査庁はカナダ政府のもとに連邦議会が発布したこれらの食品関連の法令が正しく適応されているかを監視する任務を負っています。

〈メープルシロップの栄養価〉

メープルシロップが、体に良い理由

大地の恵みをたっぷり吸い上げた樹液から作られるメープルシロップは、日本人に不足しがちなカルシウムやマグネシウム、たんぱく質や糖質の代謝に不可欠な亜鉛、余分なナトリウム(塩分)を排出するカリウムといった注目のミネラルをバランスよく含んでいます。

さらにさまざまなビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機物、ポリフェノールも含まれていて、他の一般的な甘味料に比べるとビタミン、ミネラルの含有量が高くカロリーが低いのが特徴です。

また、煮詰める過程で殺菌され、着色料や添加物を含まない100%自然食品なので乳幼児に与えても安全です。

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可食部100当たりの成分値

メープルシロップ
エネルギー(kcal) 270
たんぱく質(g) 0.1
脂質 0
炭水化物(g) 66.9
ナトリウム(mg) 0
カルシウム(mg) 108.9
カリウム(mg) 224.8
マグネシウム(mg) 21
マンガン(mg) 2.3

メープルシロップには54種類ものポリフェノールが含まれています

アメリカ・ロードアイランド大学の研究により、メープルシロップには抗酸化物質として知られているポリフェノールが54種類も含まれていることがわかりました。これらの有効成分の中には、例えば、緑茶や赤ワイン、ベリー類に含まれる成分もあり、一つの食品で幅広いポリフェノールを含むメープルシロップは、いわば有効成分の“百貨店”といえます。

メープルシロップに含まれる54種類のポリフェノールのうち、5種類は今回初めて見つかった天然成分で、メープルシロップ特有のものでした。特に興味深いのは、メープルの樹液を煮詰める過程で生成されるポリフェノールがあることです。

このポリフェノールはカナダ・ケベック州にちなんで「ケペッコール」と名付けられました。この他、インシュリンの分泌を促す効果があるといわれている植物ホルモンのアブシジン酸が含まれているという論文も発表され、メタボリック症状群や糖尿病予防への期待も高まっています。

現代人にとって負担のかかりやすい肝臓を保護する効果も明らかになりました

たばこ、お酒、高脂肪食、ストレスなど、臓器を傷つける要因にさらされている現代人は、肝臓に負荷をかけやすい環境にあります。また、糖や脂肪、アルコールの代謝に重要な役割を果たす肝臓の機能低下は、糖尿病などの生活習慣病やメタボリック症候群に密接に関わっています。

メープルシロップには、そんな重要な臓器である肝臓を保護する効果があることを、東京大学大学院の研究チームが世界で始めて確認しました。

今回は、メープルシロップを摂取した際、身体にどのような健康効果を及ぼすかを動物実験で調べる研究が行われました。メープルシロップを含む餌と、砂糖水溶液を含む餌をラットに投与し、血中成分解析とニュートリノゲノミックス(遺伝子発現解析)の両方において評価しました。まず、メープルシロップ食を与えた群では、もう一方の食群と比べて、肝機能障害の程度を評価する指標であるAST、ALT、LDHの活性が有意に減少しました。次に、肝臓の遺伝子発現解析を行ったところ、同じくメープルシロップ食群で、アミノ酸代謝に関わる遺伝子を減少させることにより、臓器に障害を与えるアンモニア生成を抑制していることが推定されました。同時に他の健康機能の可能性も候補としてあがってきており、今後の研究に期待が寄せられています。

こうしたメープルシロップの研究はまだまだ始まったばかり。メープルシロップがもつ健康機能の可能性は具体的にどんどん広がっていきます。